1. サノフィ社のCD38抗体併用療法が臨床第3相試験のエン6ポイントに到達 中国で臨床試験申請中
サノフィ社は5月13日、デキサメタゾン(dexamethasone)とcarfilzomibとの併用で開発したCD38抗体「Sarclisa(isatuximab-irfc)」が、多発性骨髄腫(MM)患者を対象とした第3相臨床試験「IKEMA」の中間解析において、主要評価項目を達成したと発表しました。デキサメタゾンとcarfilzomibの併用療法にisatuximabを追加した場合、デキサメタゾンとcarfilzomibの併用療法を受けた場合と比較して、isatuximabを併用療法に追加した場合、患者の病勢進行または死亡のリスクが有意に低下しました。この試験で得られたポジティブなデータは、isatuximabの承認申請をサポートすることになります。
2. 基底細胞がん免疫療法 サノフィ/リジェネロン抗PD-1治療薬「リブタイヨー」が強い効果を発揮
サノフィ社とパートナーのリジェネロン社はこのほど、進行性基底細胞癌(BCC)を対象とした抗PD-1治療薬Libtayo(cemiplimab)の評価を行った単群非盲検第II相臨床試験のトップラインデータを発表しました。本試験は、hedgehog経路阻害薬(HHI)による治療中に進行した、またはこのクラスの薬剤に不耐性であった進行性BCC患者を対象に実施されました。その結果、現在承認されている治療法がないこの患者さんにおいて、Libtayo投与により臨床的に意義のある長期にわたる寛解が得られたことが示されました。本試験のデータをもとに、2020年に進行性BCC治療薬「Libtayo」の効能・効果を申請する予定です。
記者 尾尻和紀 報道